ローンの返済が難しい（任意売却）

競売になる前に「任意売却」

PRIVATE

無理の無い計画を立てて組んだはずの住宅ローンも、仕事や生活の変化により返済が難しくなってしまうこともあります。返済が滞ったままになってしまうと、不動産が競売にかけられる可能性が出てきます。競売物件は、裁判所やインターネットで物件を公表しており、友人や近所の方に周知されてしまうかもしれません。

また、競売にかけられた場合、不動産の価格は市場価格より低下する傾向にあります。（一般的には不動産鑑定士の鑑定額の60％を最低価格として入札する制度）その点、競売にかけられる前に任意売却をすることにより、市場価格に近い価格で不動産を売却することができます。
近年、住宅ローンのご返済を30年以上で設定される方が一般的で、お住まいの家を売却しても、住宅ローンの完済が出来ないことが普通になっております。任意売却とは、債権者である金融機関と相談した上で、一般の売却方法で住宅を売却し、売却額のうちいくらを返済に充当し、残りの住宅ローンをどう返済していくかを交渉します。

お客様にとっては、より高くご売却が可能であり、引越しや生活費の工面や、引き渡し時期、残債の返済方法も交渉が出来ます。金融機関様も、売却額が予め想定出来ることから稟議がし易く、より多くの債権回収が期待出来る為、双方にメリットがございます。
競売にかけられた後では手遅れになりますので、ぜひお早めにご相談下さい。金融機関様との折衝も率先的に当社がさせて頂きます。

任意売却とは？

住宅ローンなどを利用して購入した不動産には、「抵当権」という権利がつけられています。これは返済が滞った場合に土地や建物を担保にできる権利です。つまり、住宅ローンが支払えない場合、不動産を差し押さえて競売にかける権利を金融機関は持っています。

しかし、競売にかけられてしまうと不動産の価格は市場価格より大幅に低下する傾向にあります。その点、競売にかけられる前に任意売却することが出来れば、市場価格に近い価格で不動産を売却することが可能です。

競売

任意売却

任意売却が可能な期間

任意売却の期間は限定されており、いつでもできるわけではありません。ローンの滞納が一定期間以上続くと任意売却はできなくなってしまいますので、売却が可能なうちに手続きを行いましょう。

任意売却可能	任意売却不可
滞納前住宅ローンの支払いが厳しくなってきます。
滞納3ヶ月以内滞納が続き、金融機関から督促状が届きます。
滞納4ヶ月以内ついに競売開始の通知が届いてしまいます。
滞納5ヶ月～競売の準備がはじまってしまいます。
	それ以降競売が開始され、立ち退きとなります。

競売と任意売却の比較

競売でも任意売却でも、不動産を売却するという点は同じです。しかし、両者を比較すると大きな違いがあります。

売却価格

競売	安い場合は市場価格から5割も安く設定されてしまうことがあります。
任意売却	市場価格に近い価格で売却することが可能です。

残債の返済方法

競売	返済方法についての交渉は一切できません。
任意売却	売却後の返済について債権者と交渉できます。

売却時の代金

競売	売却後の代金はすべて返済にあてられ、手元には残りません。
任意売却	引っ越し費用を含めた資金を残せる可能性があります。

周りの人に知られる可能性

競売	裁判所の調査や新聞への競売情報掲載によって広く知られる可能性があります。
任意売却	一般的な不動産売買と同じ条件になるため、知られてしまうことはありません。

任意売却事例

当社に訪問査定のご依頼を頂き、査定を行ったところ、住宅ローンのご返済が3か月滞っており、買取により住宅ローンを完済したいとの申し出をお受けしました。
当社の買取価格でギリギリ残債を返済可能でしたが、お引越しの費用や当面の生活費の捻出することが難しいため、任意売却をご提案致しました。任意売却の方がより高くご売却可能であり、残債を完済しても、幾らかの手許資金を残せます。
お客様は、債権者である金融機関様が、延滞のまま待ってくれるか不安とのことでしたが、金融機関様の方からも任意売却を勧められたとのことで、実際に売出から引渡しまでの期間として、3か月間お待ち頂けることになりました。買主様がみつかり、売却代金から残債や諸費用を清算しても、幾らかのお金が手許に残りました。